MENU

逃げナースへようこそ。傷つかずに働くための「逃げの美学」

夜の薄暗いナースステーションで、アニメ調の男性看護師がデスクに座り、スマホを冷ややかに見つめている。背景には他の忙しそうな看護師たちがおり、壁や頭上には「白衣の天使=呪い」や「逃げは敗北ではない、戦略的撤退だ」といった、ひねくれた哲学が黒い煙のように漂っている。

人生に疲れた。
たぶん、そう感じること自体に罪悪感を持つ人は多い。

社会は「前向きでいろ」とか「頑張るのが当たり前」とか、そういう空気を平然と押しつけてくる。
で、それにうまく乗れない人間を見ると、急に自己責任とか言い出す。便利な言葉だよな、自己責任。使う側は楽だし、使われる側だけが黙って沈んでいく。

でも、人生に疲れるのは、別に弱いからじゃない。
むしろ、ずっと無理して周りに合わせてきたから、そうなるだけだ。

逃げてもいい。
逃げなくてもいい。

大事なのは、どっちを選ぶかじゃない。
自分で選べる状態でいることだと思う。

世の中には、「逃げるな」「甘えるな」「根性が足りない」みたいな、昭和の残りカスみたいな言葉がまだ生き残っている。しかも厄介なことに、そういう言葉ほど“正論っぽい顔”をして近づいてくる。

でも、社会の評価なんてものは、思っているほどあなたを守らない。
ちゃんと頑張っても壊れるときは壊れるし、真面目に耐えても誰かが代わりに責任を取ってくれるわけじゃない。

だから、あまり気にしすぎなくていい。
社会からどう見えるかより、自分が自分としてどう生き延びるかのほうが、たぶんずっと大事だ。

自分は自分である。
それ以上でも、それ以下でもない。

立派じゃなくていい。
要領が悪くてもいい。
人より疲れやすくてもいい。
ちゃんとしてなくても、とりあえず今日を終えられたなら、それで十分だ。

このブログは、そういう“うまく生きられない側”の人間が、少しでも呼吸をしやすくなるための場所にしたいと思っている。
キラキラした成功談とか、意識の高い根性論とか、そういうものはたぶんあまり出てこない。こっちはそんなにできた人間じゃないし、むしろ卑屈で、ひねくれてて、だいぶ面倒くさい側の人間だ。

だからこそ書けることがあると思っている。

真面目なナースほど、今すぐ戦略的に逃げたほうがいい。

たぶんこう言うと、
「看護師なのに無責任」とか、
「患者さんのために頑張るべき」とか、
そういう立派な言葉が飛んでくる。

便利だよな、その手の言葉。

言う側は気持ちよくなれるし、
聞く側だけがじわじわ削られていく。

やりがいって、要するに都合のいい拘束具だ。

病院も社会も、
「看護は尊い仕事です」とか言うわりに、
こっちの心が壊れそうになっても責任なんて取ってくれない。

限界まで頑張った人間に返ってくるのは、
感謝状でもボーナスでもなく、
「最近ちょっと元気ないね、大丈夫?」
くらいの薄い言葉だったりする。

いや、
大丈夫じゃないから顔に出てるんだろ、って話なんだけど。

でも、そういう場所ほど、真面目な人が残る。

責任感があるから。
優しいから。
空気を読めるから。

つまり、壊れやすい人ほど最後まで逃げ遅れる仕組みになってる。

よくできた地獄だと思う。

自分も昔、完璧を目指していた。

ミスしないように。
迷惑をかけないように。
ちゃんとしようとしていた。

その結果、気づけば勤務前から動悸がしていた。

出勤するだけで負けた気分になるのに、
それでも行く。

社会人ってすごいよな。

あんなに毎日嫌なのに、
それを“普通”ってことにして生きてるんだから。

結果、適応障害一歩手前までいった。

眠れない。
食えない。
休みの日も仕事のことを考える。

休んでも休んだ気がしない。
仕事のことを思い出すだけで息が浅くなる。

そこまできてようやく思った。

ああ、自分は看護に尽くしたいんじゃなくて、
ただ「辞めるのが怖い」だけだったんだなって。

でも、逃げてみてわかったことがある。

看護師資格って、
別に今の職場に心中するための免許じゃない。

病院じゃなくてもいい。
施設でもいい。
訪問でも、健診でも、単発でもいい。

働き方はいくらでもある。

ひとつの職場を去ることは、
看護師を辞めることじゃない。

なのに当時の自分は、
狭い職場の常識を世界のすべてだと思っていた。

視野が狭いというより、
追い詰められると人間はそれしか見えなくなるんだと思う。

だから言いたい。

辞めたいと思った時点で、
あなたは甘えてるんじゃない。

むしろ、かなり頑張った側の人間だ。

壊れるまで耐えるのは美徳じゃない。
ただの損失だ。

使い潰される前に離れること。
自分のHPが尽きる前に撤退すること。

それは敗北じゃなくて、生存戦略だ。

このブログでは、
そんな卑屈な自分が、
傷つかずに働くための「逃げの美学」を語っていく。

世の中は前向きな言葉が好きだけど、
こっちはそんなに強くない。

だからこそ、逃げる。

折れないために。
消えないために。
明日もかろうじて生き延びるために。

それでいい。

いや、
たぶんそれがいちばん合理的だ。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

たぶん、この記事を最後まで読んでくれた時点で、少なくとも少しは疲れている人なんだと思う。
あるいは、誰にもうまく言えないしんどさを抱えたまま、なんとか今日をやり過ごしている人かもしれない。

そんな中で、このブログに時間を使ってくれたことがありがたいです。

この場所が、
「もう少しだけ生き延びてみるか」と思える場所になればいいと思っています。

無理に元気にならなくていい。
立派にならなくていい。

ただ、自分を雑に扱わないでいてくれたらうれしいです。

また、しんどくなったら読みに来てください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次